再び車椅子が押される。

陽翔と私の子どもだもん
大丈夫だと信じよう…


そして、NICUと書かれている
部屋の前に着いた。


「………結菜、着いたよ
立てる ?体重全部あずけて良いから」

陽翔に体を支えられながら
しっかりと手を洗って消毒する。


「じゃあ、行こっか」


「うんっ 」


陽翔が、ゆっくりとドアを開ける…


ドキドキしてきた。


「高橋さん、赤ちゃん、こちらにいます 」


NICUにいる看護師さんは、
そう言って、案内してくれる。