陽翔side


ここ最近、結菜がいつも落ちこんでいるように見える。

結愛の前では楽しそうに笑ったりするけど、前より全然食欲とかが無くなっていて、もともと細いのに、さらに痩せた。


原因は結愛の喘息のことだとは思うけど、結愛は普通にしていれば元気だし、どうして、そこまで抱えこむのか、わからなかった。


そして、久しぶりの仕事休みの日



「結菜、大丈夫?
貧血が出ているね。 最近あんまり食べてないだろ? 」

クラっとする結菜の体を支えながら瞼の色を確認する。


「うん、ごめんね…
夏バテで食欲ないみたい

あと今日、洗濯とかしてくれてありがとう」


「全然大丈夫、それよりゆっくり休んで
じゃあ俺そろそろ結愛迎えに行ってくるから 」


本当は夏バテとかではない…
そんなことはわかっていたけど、結愛を迎えに行く時間だったから、深く聞かずに家を出た。