それから、陽翔に身体を拭いてもらって、パジャマを着させてもらってから、ベットに連れていってもらった。



「結菜、おやすみ」


「…おやすみ」

陽翔の手が顔に触れると、いろんな思いが頭に浮かぶ…

陽翔が私にたくさん優しくしてくれるから辛い中でも幸せを感じている………

それでも…………何も食べれないという事実だけは変わらないんだよね…


「…陽翔、いつもありがとう
でも………今日も食べられなくて
なんか…不安なの… 」

電気が消え部屋が暗くなると
………ポロッと口に出してしまう不安

「結菜が赤ちゃん大事にしているから…不安だと思うけど、まだ小さいから赤ちゃんは大丈夫だと思う
でも、結菜が心配だから、
明日点滴だけ少し頑張ろう

大丈夫だよ。よしよし」

そう言って、めかくしをしながら、
お腹をさすってる陽翔


………点滴怖いな
けど、全く食べられる気配がしないから
ゆっくりと縦に首をふる


「眠るまで、そばにいるから
安心して寝て 」


陽翔のお腹をさすっている方の手の上に
そっと手を重ねて、目を瞑っていると
眠りの世界に吸い込まれる。