「結菜ー!」

私は頷き、お兄ちゃん達の前にたった




「えっと、今日はお兄ちゃん達が来て5年が経ちます。

普段言えなかったけど、

5年経ったし、幸兄とかも

忙しくなって、時間作れなくなると思うから

旅行って嘘をついて、今日は

家族みんなで集まりたいなーと

思いました。」


幸兄が

「わざわざいいのに。」

照れた口調で言った




私は、手紙を出し


「幸兄、昌兄、瞭兄、暖兄、快兄へ。


まず、いつもありがとう。

私には、兄が居て、その兄が事故で亡くなってから

兄という存在が尊い者でした。

失われた後悔はつかぬものだったけど、

5人のお兄ちゃん達が来てから、

少しずつ、前を向けるようになりました。

最初は、心を開けなくて、

迷惑ばかりだったけど、

優しくて、思いやりがあって

家族想いなお兄ちゃん達を見ていると

心の底から、凄いなーって尊敬しました。

お兄ちゃん達も、個々に悩みとか辛かったこととか

あると思うから、今度は

結菜も力になりたいです。

これからも、よろしくお願いいたします」