結婚式の 準備を始めながら。

真美への 溺愛が 止まらない駿平。


父と話したことで 駿平は 呪縛から 解放された。


父は 浮気者ではなかった。

本当は 母を一途に 愛していた。


だから 自分も 大丈夫。

これからも 一途に 真美を 愛していける。


「先生。お色直しは 一回でいいよ。」

「えーっ?でも 真美 可愛いから。色々 着せたいんだよ。」


花嫁衣裳を 選ぶ時も 駿平は 真美よりも 熱心だった。


「プランナーさんが 言ってたよ。あんまり お色直しすると 疲れるって。私 疲れ過ぎて 新婚旅行に 行けなくなっちゃうよ。」

「それは イヤだけど。でも 白いドレスは 絶対に着てほしいでしょ?あと あのピンクのも 真美 すごく似合っていたし。和装だって。白と赤の 2枚は 外せないよ。」

「あのね。別の日に 写真だけ 撮る人もいるみたいよ。例えば 結婚式の日は ドレスだけにして。和装は 別の日に 仕度して 写真だけ 撮ってもらうのは どう?」

「うーん。真美の 綺麗な姿 みんなに 見せたいけど。真美が 疲れちゃったら 困るから。そうしようか?」


10月に 結婚式を 決めたけど。

全部 決まって 落ち着くまでは 前途多難だった。