さつきは 見事なスタイルと

抜群の感度で 駿平に応えてくれた。


いつもと変わらない ゲームのような時間。


身体の欲望が 満たされた駿平は

いつもと同じ 爽快な気分で さつきを送った。


でも 駿平が 真美に感じている

危ういほどの 愛しさを

さつきには 感じることがなかった。


『どうして 真美にだけ…?』


1人 部屋に戻ると 駿平の心は また真美を 追いかけてしまう。


『本当に 俺は どうかしている。』


さつきに 満たされたばかりなのに

真美のことばかり 考えてしまう自分に

駿平は 焦り 戸惑っていた。


『こんなはずじゃないのに…』

自由で 何にも 捉われない自分が

駿平は 自慢だったから。


『これは 一時の 迷いだ。でなければ 困る。』

まるで 今までの自分を 否定するような

経験したことのない 感情が 駿平を包んでいた。