今まで勉強会は嶋村くんがいなくて空人と奏波だけだったし。
途中から海人が来るくらいだから。
そんな事を考えて横を見ると、嶋村くんが参考書を読んでいた。
私の視線に気付いたのか、すぐこっちを見て目が合う。
「解らないとこあった?」
私の教科書を覗き込むように肩を寄せてきた。
「そうじゃなくて……嶋村くんの説明が解りやすいな、と思って」
今まで当たり前のように海人に教えてもらってたけど、嶋村くんの説明のほうが理解しやすかった。
ただ……。
嶋村くんに教えてもらうなら次からは別の店がいい。
このお店だとベンチシートだから……。
嶋村くんの肩が当たる近さは心臓に悪い。
意識しないように…と思っても無理だ。
顔に熱が……。
「雪姫?どうした?」
いつの間にか俯いてたらしく、嶋村くんが不思議がる。
「あ、ごめん。ちょっと、別のこと考えて……勉強しなきゃ」
慌ててそう言ったけど、多分顔が真っ赤になってたと思う……。
「雪姫、冷たいココアでも飲んで少し息抜きしなよ」
奏波は無駄にニコニコしながらココアを注文してくれた。
……奏波って結構いじわるなのかも。


