きみは俺だけの彼女





少し肌寒いくらいの気温。


さっき部屋でシャワーを浴びたから半乾きの髪のままだけど……。

飲み物を取りにリビングに来たら、ライトアップされてる広い庭にどうしても出てみたくなった。



プールサイドからその奥の一角に木々が立ち並んでいた。
その中に一本だけ庭の護り木のような立派な木を見つけた。



その木の根本に腰を下ろして目を閉じる。

たまにプールの水が波打つ音や木の葉が風に揺れる音。



自然の音に耳をすませば懐かしい弓道場の射場の光景を思い出した。





そして、射場に立つ姿勢が綺麗な後姿。




……また思い出すなんて……