きみは俺だけの彼女





「……コテージ?」

「いや、コテージと言う名の別荘だろ」

空人も嶋村くんも唖然とする建物に着いた。




牧場で乗馬したあとオーナー夫婦とバーベキューを堪能してから宿となるコテージに着いたのだが……。



…スゴい。

なにもかも凄い。

広々としたリビングには暖炉。

高そうな長いソファ。

庭全体が見えそうな全面ガラス張りの開放感。

広い庭に当然のようにある広いプール。

聞けば、源泉かけ流しの露天風呂もある。

室内の物は自由に使ってと、冷蔵庫には色んな飲み物まである。



まさに至れり尽くせり。




「これは撮りまくるしかないでしょっ!」

突然、空人提案の撮影会開始。



あちこちでお互いにポーズを撮ったり
運転手さんに頼んで4人で撮ってもらったり、めちゃくちゃ楽しかった♪


けど
流石にね
ノリで頑張ったけどさ……

嶋村くんに肩抱かれてツーショットとか
後ろから抱きしめられてとか

何で私だけそんな指示されて3人とツーショット撮らなきゃならないのっ!?



空人に「奏波嬢の機嫌を損ねたら明日気不味くなるでしょ?」なんて耳打ちされたらやるしかないけど……。

拷問のような指示に耐えてノリきった私は今ならなんでも出来る気がするよっ!!!