きみは俺だけの彼女





時計の針が22時をまわる頃。




雪姫を家まで送る帰り道。



「おじさん、いつも何時に帰ってくるの?」

「いつも0時とか1時だよ」




雪姫の誕生日で初対面を果たした雪姫の父親。

雪姫の誕生日だけは夕方で仕事を片付けて来たが、普段は高級割烹の板前らしく帰宅時間が遅い。



なのでいつも雪姫は夕飯を一人で簡単に済ませる。

あの日、薫さん、陸人さんの話を聞いた空人と雪姫の父親らはやっぱり俺に好意的だった。


幼稚園時代、運動会帰りに俺の親を含む3家族で歩いて帰ったとき俺等が騒いで歩いてたらしく、たまたま雪姫が道路に出たらしい。

後ろから車が来て、それに気付いた5歳の俺が雪姫を引っ張って助けたようだ。
他にも似たようなことが何度かあったらしく、父親達に高評価を与えていたようだ。



マジか、凄いな。と5歳の俺を称賛する俺。




そんな訳で親公認の雪姫の彼氏となった。






駅ビル内のテナント。

雪姫に似合いそうな服が並ぶ店の一角にふと目を留めた雪姫。

視線の先に髪留めがあるのを見た俺は即決してその髪留めをプレゼントした。



雪姫が値段を見てなくて気にしたが、そこまで高くないだろうと見ずに即決。

雪姫が好む物は高い店ではないからだ。

レジで金額を見ても予想額を下回ったから全く問題なかった。




夕飯はファミレスにした。


雪姫がほとんどファミレスに行った事がないと言ったから。

ドリンクバーに喜ぶ雪姫が可愛いかった。