きみは俺だけの彼女





夕暮れ時の浜辺を馬に乗って歩く。




……何、このシチュエーションっ!?




この絶景とか、狙ってたの?
こんな、恋人同士が来るような時間……。


なんで嶋村くん、と……。
……ってか、奏波はっ!?



「マジ、この景色とかヤバくね」

私達より少し離れた先を行く空人の声が聞こえた。
空人と奏波とオーナーが並んで楽しげに笑う声が微かに聞こえる。




………?



ふと、私達の馬が立ち止まってることに気が付いた。

「……嶋村くん?」

肩越しに軽く振り返って嶋村くんを見たらすぐに目が合った。


「あ、ごめん。少し考え事してた。
……ちょっと駆けるね」

耳元近くでそう囁かれたと思ったら
腰に回してた腕に力を込められて
ほぼ、後ろから抱きしめられたような密着度の後、馬が軽く走り出した。




前の二人に追いつくと、奏波は軽く嶋村くんを睨んでる。
空人は代弁するかのように声にする。

「雪姫、正騎に何かされた?」

「んな、て、えぇっ!?そんな、あるわけないでしょっ!」

多分、私の顔が赤いんだろう。
嶋村くん、誤解されてごめんなさい。