きみは俺だけの彼女




ヘタれすぎ。

我ながらそう思う。




脳裏には、抱きしめたら雪姫を離さない自分しか浮かんでこない。


だから雪姫の誕生日から今日まで俺は雪姫を抱きしめたくても抱きしめられないでいた。



そのせいもあって、今も放課後は雪姫と空人の3人で帰宅。



雪姫の家まで来ると空人が空気を読んですぐ帰る。

が、俺もすぐ帰る。



空人が気を利かせてくれてるのにな……。

そんな日が続いたとある日。


明日は終業式でクリスマスイヴでもある、その前日。




明日のイヴにいつもの4人でいつもの喫茶店に行くことになっていた。

だから、雪姫の家の前で空人と3人で少し話こんでしまった。


それがいけなかった。


話終えた空人が先に帰ったから俺も帰ろうとした。



「し、嶋村くん、見せたいものがあるの。ちょっとだけいい?」



………。



雪姫にそう言われてしまったら断る術もなく、意を決して頷く。