きみは俺だけの彼女



そんな時に薫さんがアルバム片手にリビングに戻ってきた。

「ほら、これがま〜くんと雪姫。可愛いでしょ?」



皆が覗き込む写真。

女の子と手を繋いでる……俺だ。



胸の名札には平仮名で"しまむら まさき"

マジか!?!?!?



「一昨日、雪姫が寝込んでたときに寝言で"嶋村くん"って言ってたのよ♪
だから、起きた雪姫に"ま〜くん"の夢でも見てたの?って聞いたの。
寝言で"嶋村くん"って言ったからてっきり"ま〜くん"だと思ってね。
それでこの写真を雪姫に見せたのよ♪

"ま〜くん"は幼稚園の年中さんの時に両親が海外に赴任されたから親戚のいる北海道に引越したのよね?」

と、薫さんが俺に確認する。



間違ってない。確かに俺だ。

つい頷いてしまう。



「凄いな雪姫。知らなくても同じ人を好きになるなんてな?そりゃ他の誰にも見向きしないわけだ」

終始笑顔の陸人さんが雪姫をからかう。

陸人さんは"ま〜くん"を覚えていたのか。
だからすぐ気付いたんだな。



「マジか…正騎、お前も覚えてなかったんだろ?凄くね?」

「………多分、今俺が一番驚いてるよ……」



「雪姫がこの写真見て驚いてね、本当に嶋村くんだ、って言うから今度その嶋村くん連れてきてって言ったのよ。まさか雪姫の彼氏だなんて♪美春に報告しなきゃね♪」