きみは俺だけの彼女



「きゃ〜〜!やっぱり?そうなの?」

話を聞いて飛んできた薫さんが雪姫を抱きしめた。



「雪姫の初恋の"ま〜くん"だなんて凄い運命的っっ!」

「………ま〜くん……、……マジか?
……そうか。凄い運命だな!」

陸人さんも思うところがあるのか、吃驚してる。



………確かに幼い頃にはよくそう呼ばれてたけど…まさか、その頃に雪姫に会ってたのか!?



「さすがに俺も嶋村くんとま〜くんが同一人物だとは思わなかったな」



楽しそうに笑う陸人さんが雪姫を連れてきて俺の横に雪姫を座らせる。

雪姫はずっと花束に隠れたままだ。



「ま〜くんは覚えているのかな?」

空人の座るソファの肘掛けに座った陸人さんが問いかけてきた。

「……確かに5歳まではこっちに住んでましたけど……全然覚えてなくて」

「え?そん時に雪姫と正騎って会ってたの?雪姫の初恋!?マジで!?」

空人もお嬢も吃驚してるが俺も訳がわからなくて驚いてる。


思わず隣の雪姫に聞いてみた。

「雪姫は覚えてたの?」

「………ま〜くんは、覚えてたけど、それが嶋村くんだとは、知らなくて」



………マジか?俺が雪姫の初恋!?



「ホントに?雪姫はそれをいつ知ったの?」

喜々としたお嬢が問いかけた。

「……一昨日…」

「一昨日!?って、雪姫が熱で寝てた日!?」



空人が驚く。

いや、陸人さんだけは笑っているが他は皆、覚えていないような幼少期の話に驚きっぱなしだ。



当事者の俺が全く覚えていない……。