ガチャッ
「こんにちは〜」
玄関に入ると、雪姫の声を聞きつけた空人と海人と……二人の母親か?若く見えるけど。
「なんでお前らまで来てんだよっ!」
海人が速攻で愚痴る。
「いらっしゃい。海人は気にしないで上がって頂戴。奏波ちゃん男だらけでむさ苦しいけど入って入って♪」
俺だけ初対面の空人の母親と目が合う。
「はじめまして、嶋村で…」
「嶋村くん?」
驚いた顔で名前に反応される。
空人の母親は、俺の後に雪姫を見た。
「薫さん、"あの"嶋村くん」
照れながら薫さんに言う雪姫の言葉が理解出来ないが、薫さんだけは通じてるようだ。
「そうなの!?」
薫さんの声に反応したのは空人だった。
「"あの"嶋村くん、って何?」
空人も訳がわからない表情だ。
でも、空人の質問には答えてくれなかった。
「母と娘、女同士の秘密♪嶋村くんよく来てくれたわね♪思ってたより格好いいから吃驚しちゃった♪」
「そういや、雪姫が正騎を母さんに会わせたいって言ってたな」
確かに昨日そう言った気がした。
とにかく、海人は無視して空人と薫さんに促されてリビングに入る。


