きみは俺だけの彼女


何故急に?と思ったが、雪姫がいつもの様子に戻ったのでとりあえず異論はないが、ちょっとだけからかってみた。



雪姫の頬に手を添えて見つめたまま声をかける。

「……いいよ。その代わり今ちょっとだけ抱きしめていい?」

俺の言葉を聞いた雪姫は真っ赤になって驚いた顔をしたが、そのままコクンと頷いた。


まさか了承されると思ってなかった俺は嬉しくてすぐに雪姫を抱きしめた。


「雪姫、何か良い事思いついたの?」

「うん。……でも嶋村くんには良い事なのかわからないから話を聞いてほしくて」

そう言いながら雪姫は俺のジャケットを軽く握って俺の胸に頭をつける。



俺に甘えるような姿を見て嬉しさが込み上がる。

俺にとって良くない事でも雪姫が良い事と思ってるならきっと大丈夫だろう。



「わかった。雪姫の家に招待されるだけで俺は満足だから何でもやるよ」

ぎゅっと雪姫を抱きしめて聞いてもいない話を了承した。