「……牧場?直接お嬢に言えよ。お前、お嬢の連絡先知ってるよな?」




男二人で入る場所じゃないな……。




周囲は同じ世代の女子がひしめく店内。
一度帰り私服で来て正解だったな……。

手頃な値段のアクセサリーが目の前に散りばめられてるが……。




わからん。



「お前に言ったほうが早い。ってか、お前よく平気でいられるな。雪姫と来たことあるのか?」



ネックレスを手に取りながら話す空人に聞いてみる。

以前来たことあるなら雪姫の好みを知ってるかと思ったから。



「雪姫とお嬢と3人でならあるけどね。残念ながら雪姫はなんでもいいの一点張り。お嬢が雪姫にあれこれ言うけど結局買わないからな」



ため息つきながら周りを見る空人。

コイツも何も決めてなかったのか?