きみは俺だけの彼女


とにかく。


今は二人きりでいられる数少ない時間。
気持ちを切り替えよう。



「俺の行きたいとこ?雪姫の誕生日だから雪姫の好きにしなよ」

「一応、参考に。どこかある?」



誕生日会の話が出てからずっと笑顔の雪姫。

最初は遠慮したけど、本心は嬉しいのか、いきなり俺と二人で帰ることになっても全く気にしてない感じだ。




「……俺は……出来るならまた牧場に行きたいかな?」

また雪姫と一緒に馬に乗って告白……
なんて思ってしまう。

「本当に?」

「!?」


思わず焦る。
思っていた事を口に出していたのかと。




「……私も、同じこと思った」

少し照れくさそうに笑顔で言う雪姫。



「奏波が最初に行きたいとこあるか、って言われた時に牧場を思い出したの。
でも流石にそんなの無理だし……」


「言えば良かったのに。そしたら俺もまた行けたのにな」


「じゃあ、私と嶋村くんが牧場行きたい、って奏波に言ってみようかな?」


「言うだけタダだしな。それでダメなら他のとこ考えればいいんだよ」

雪姫が牧場に行きたいと思ってくれたのがすごく嬉しかった。