渚先輩、好きってなんでしょうか?




。°。*



次の日の朝、いつものように準備をして学校に行った。




教室に入ると、自分の席に座って、ここからはただ放課後になるのを待つだけ。




私のつまらない日常が、始まる。




授業は、聞いているふりをしながら、窓の外を眺める。




…鳥がいる



今日の雲は変な形なのが多い。




そんなつまらないことを考えて、


こうやって時間は過ぎて行く。




休み時間も、お昼ご飯も、何も面白いことなんてないし、


ただ時間が過ぎて行くだけ。



…それならいいのに、面倒なことが度々おこる




_ドンッ




私がお昼ご飯を食べていると、友達とじゃれあっていた勢いで、私の肩にぶつかってきた。



「あ、ごめん」



ぶつかったのはわざとじゃないって分かってるし、



「…大丈夫です」



そう言って、会話を終わらせた。



…なのに、




「…ふっ、な、今の見た?めっちゃ顔こわかったんだけど」




たまにこういう面倒くさいことが起こる。




こういうのもずっと覚えてるから、こういう時だけ、自分の記憶力がいいことをちょっとだけ嫌だって思う。




だって面倒だから。


人って面倒だから。




意味の分からないことを言ったり、勝手にバカにしたり。



私には理解ができないことばかり。




私は何も聞こえていなかったかのように、もくもくとご飯を食べた。