_ボフッ
…フカフカ
そしてここも先輩のいい匂いがする。
「人のベットにだいぶするなんて、困った後輩だなぁ」
わざとらしくそんなことを言う先輩。
ふん、先輩が悪いんだから。
「かいちょーのどかわいた~。お水もらいに行ってもいいですか?」
「あ、俺いくよ」
「いってきまーすっ」
「あ、」
_バタンッ
菅原の行動の速さについていけてない渚先輩。
…渚先輩も、もう歳かね…
そんなことを心の中で呟いて、ふっと笑った。
_バタバタバタ
布団の上で足をバタバタさせてみる。
ふたりっきりになると、シーンとする部屋。
先輩はトランプを集めて、トントンとそろえていた。
「…今日は結と一緒にここで寝なね」
「俺と菅原はリビングで寝るから」
先輩のそんな優しい声。
…先輩の部屋なのに?
「わたし廊下で寝ます」
「ふっ…なんで?」
…なんでって、
「なんとなく」
ベッドに寝転がってると、だんだん眠くなってきた。
「眠いの?」
先輩のそんな声と一緒に、夢の中へとおちていった。



