渚先輩、好きってなんでしょうか?




そう言った結さんの瞳は、真剣で綺麗で、



心に深く響いた。




まだしっかりと意味が分かるわけではない。



だって私は恋を知らないし、人に興味がないのだから。



ただ、まだ何も知らない私に教えてくれたんだと思った。




とても大切なことを。





いつかそれを理解したとき、結さんの言葉を思い出すのだろう。



そんな気がした。



「……はい」




年齢なんて、私より少し長く生きているだけだと思っていたけど、どうやら違うみたいだ。




結さんは、私よりたくさんのことを知っていて、辛いことも楽しいことも、私よりたくさん経験している。




かっこよくて、私の憧れだ。




それからは他愛もない話をして、



「ざっぷーんっ」



楽しそうにゆぶねに入ってきた結さんに、水の攻撃をされた。




「こちょこちょしちゃおうかしら?」



「…はしゃぎすぎです」




…無邪気だな



結さんはとても楽しそうだ。




一緒にゆぶねに入ると、少しだけ狭くてちょっと恥ずかしい。



「あら?心花ちゃん照れてる?顔が赤いわよ」



ニヤニヤしながらグイッと顔を寄せてくる結さん。



「…照れてませんから」




うそ、本当は少しだけ照れてる。




いつもと違うお風呂。



なんだか騒がしくて、楽しい。