「「ごちそうさまでした」」
…おいしかった
皆で渚先輩にお礼を言ってから、片づけをするために食器を手に持った。
「あ、お皿洗い私がやってもいいかしら?」
結さんがスポンジを手に持つと、渚先輩は少し慌てた様子で言った。
「俺がやるから、置いといて大丈夫だよ」
「会長が美味しいご飯を作ってくれたんだもの。片づけは副会長の私にやらせてください」
そう言ってウインクをする結さん。
お仕事モードのときと同じ、大人っぽい笑顔の結さんを見た渚先輩は、恥ずかしそうに笑った。
「ありがとう」
甘えることにしたらしい。
「ふくかいちょー!じゃぁ俺、お皿タオルで拭くがかり!」
「きゃっ…あら、そ、そう?」
菅原が近くに行くと、分かりやすく動揺する結さん。
…本当に菅原が大好きなんだな
もう結さんと菅原は、楽しそうに会話をしながら、お皿洗いを始めている。
ここから見ていると夫婦みたい。
……さえ、私は何をすれば…
私がボーッとしていると、どこからか、ふっと笑い声が聞こえてきた。
この笑いかたをする人は、私が知っている中でただひとり。
……渚先輩
渚先輩の方へ視線を向けると、優しい笑顔を向けられた。
「…お風呂でも入っておいで」
…お風呂
私は静かに頷く。
「着替え、俺のパーカーでいい?」



