渚先輩のお母さんは、洗濯物をしているらしく、後で食べるみたい。
それは多分、リビングの椅子が4個しかないからで、私たちが気をつかわないようにしてくれたんだと思った。
そういうところも、渚先輩と同じだ。
こんなに親子って似ているものなのか。
なら私も…
今はもういない両親と似ているのだろうか。
思い出したくもない記憶が頭に浮かんだ。
そしてそれを嘲笑うかのように、ふっと笑った。
…人の気持ちが分からないところは、似ているのかもしれない
「…わぁ、すごく美味しそう」
結さんのそんな明るい声で、現実に戻った気がした。
私も自分の目の前に置かれたオムライスを、じっと見つめる。
ふわふわのたまご…
見ているだけでよだれが出てくる。
「夢じゃなかったーっ!」
夢だと思っていたオムライスが現実に現れて、菅原は嬉しそうにそう言った。
「どうぞ」
「「いただきます」」
みんなで声を合わせてそう言うと、オムライスを口に運んだ。
「……おいひぃ」
お店に来ているみたいだ。
皆も美味しいと頬を緩ませている。
それを見た渚先輩は、とても嬉しそうに微笑んで、「よかった」と安心したように呟いた。



