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「お……おわった…」
あれから無事、大きなトラブルが起こることなく、
6個の団全てのパフォーマンスを終え、体育祭は終了。
体育祭を終えた生徒会メンバーは、だいたい疲労でまともに動けなくなる。
「…髪の毛ぐちゃぐちゃだわ…」
結さんは手鏡を見て、はぁっとため息をついた。
グラウンドの片付けがやっと終わると、見渡せばほとんどが先生で、生徒はあまりいなかった。
「…やっと帰れるわね、心花ちゃん」
「…そうですね」
打ち上げやカラオケなど言っている場合ではないくらい、私たちは疲れていた。
…生徒会はこういう運命なんだ
そんなことを頭の中で呟いてみる。
珍しく菅原も静かで、今すぐにでも目を閉じてしまいそうだ。
どうやら眠いらしい。
「…海、こんなとこで寝たらだめだって」
渚先輩のそんな優しい声で菅原が起きるはずもなく、すでに夢の中。
むしろ優しい渚先輩の声は落ち着くし、逆効果なのだ。
…だめだこりゃ
渚先輩も疲れているはずなのに、菅原をひょいっとおんぶした。
そして困ったように眉を下げて言った。
「…もしよかったら、うち来る?」
「お疲れ様会も兼ねて」