渚先輩、好きってなんでしょうか?



°。*°*



《 青団の皆様、ありがとうございました!皆様、拍手をお願いします。》



《退場!》



「「にゃぁ~~」」



…お、おわった



入場と退場のときの、にゃ~ってなに?



そんなの練習したっけ?


リハーサルでしてたっけ?



…いや、してないような



退場門を青団の全員がくぐると、音楽が鳴り止んだ。



……放送室に行かないと



「うぅっ…ぐすっ」



私がその場から立ち去ろうとした時、誰かの鼻水をすする音が聞こえて思わず足を止める。



…え?



「みんなお疲れ様ーっ、今までで一番最高だったよーーっ」



団長のその言葉で、皆はもっと涙を流した。



…あれ、なんか感動的なことになってる



また私だけが違う世界にいるみたいだ。




《 青団は、他の団と比べて女の子が多いんです。》



アナウンスがグラウンドに響き渡る。



予定にないアナウンスに、皆がざわざわとし始めた。



《 でもそれを感じさせないくらい、迫力のあるパフォーマンスでした。》



《 男の子たちは、女の子だけに頑張らせるわけにはいかないと、放課後に会議を開いているのを、よく見かけました。》




「おーい、言うなよーーっ」



「あはははっ」




《 みんなが仲間を想った、素敵なパフォーマンスをありがとうございました!》