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《 午後の部はダンスパフォーマンスです。皆これまでたくさん練習してきました 。》



渚先輩の優しくて力強いアナウンスと共に、青団は入場門へと移動を始めた。



_ミーンミーン…



…あっつい



セミの鳴き声で、余計に暑さを増している気がする。



体育祭ってなんでわざわざ夏にやるんだろう。



入場門へと足を進めながら、考えても仕方のないことを考えていた。



「最後だしっ、やりきろーねっ」



「あつーい…わたし、ダンス得意じゃないんだけど…」



「まぁ、今までみんなで練習してきたし…がんばるっ」



「うんっ」



すぐ近くからそんな話し声が聞こえてきた。



……こんな暑いのに元気だな



「山田さん!!」



「ひっ」



び、びっくりした。



声がした方を振り向くと、そこにはクラスメイトの女子がいた。



あのとき、みんなでポニーテールをしようと提案していた人だ。



それに…



_『私はいーよ、面倒くさいから』



こんなことをこの子に向かって言ってしまった。




なにか言われる…



思わず目をぎゅっと閉じた。




「ありがとうっ」