渚先輩、好きってなんでしょうか?



な、な、




なんなんだこの人はーーっ



なんで語尾にハートつけてるんですか!



私は誰にも告白しませんし、恋ばなもしてませんから!




「…ココさんの…恋ばな?」



渚先輩はとても驚いた顔をしている。



「えーっこ~ちゃん好きな人いるの?!」



そしていつの間にかいた菅原のバカでかい声が生徒会室に響いた。



…きっと生徒会室の外まで聞こえてるけど



もうめちゃくちゃだ。



私は頭を抱える。



「あの…私は全然そんな話してませんから。結さんが勝手に…」



「海くん……」



私の話している声を遮って、結さんが菅原の名前を読んだ。



「はぁい!ふくかいちょーなんですか?」




「…好きです!」




………




「「「…え」」」




いま?!



このタイミングで?!




「……む、む、むすび?」



あの渚先輩が声を震わせて、おまけに結さんを呼ぶ声が裏返った。



いつも冷静な人なのに。