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「心花ちゃーんっよかったぁ~~」




ラジオ体操にも間に合って、なんだかんだ午前の部を終了したので、生徒会室でお昼ご飯を食べている…のですが、




「心配したんだからね」



「…すみません」



結さんに抱きしめられて数分経ちますが、ずっと離してくれません。



そしてこの会話、何回繰り返す…



「結、いい加減離してあげなさい」



渚先輩が呆れたように笑って言った。



さすがに会長である渚先輩に注意されると、結さんでも落ち込むらしい。



眉を下げて、口をぷくっとふくらませた。



「…はぁい」



少し拗ねた結さん…面白い



結さんはピンクの団シャツを着ていて、とてもよく似合っていると思った。




渚先輩は赤の団シャツで、背中にはかっこよく渚先輩の名前が書かれている。




……いつもふんわりしている先輩が、ヤンキーに見える?




わけのわならないことを考えていると、ある人がいないことに気がついた。




「あれ、そういえば菅原は…」



なんか静かだなと思ったら、うるさい菅原がいないではないか。



「あぁ、海なら得点計算するからお昼はその後って言ってたけど…」



あ、そっか。


菅原は得点係だったっけ。



お昼も食べないでやってるなんて、大変だな。



渚先輩は考えるような仕草をした後、



「ん~、心配だから俺ちょっと見てくる」



と言って生徒会室を後にした。



…真面目