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2年6組の教室に入り、私は自分の席についた。
体育祭当日の今日は皆テンションが高い。
満面の笑顔で友達と話をしたりして、きっと胸を踊らせている。
そんな中、私は自分の席で静かにポツリと座っているのだ。
…いつも通り浮いてるな
うん、浮きすぎてる
そんなことを考えていると、担任の先生が教室に入ってきた。
「みんな~、うちの団のシャツ持ってきたぞ~」
先生はそう言って青色のシャツをダンボールから取り出した。
青のシャツは私たちの団シャツだ。
つまり、私たちの学校は団に分かれて競うことになる。
青団、黄団、ピンク団、白団、黒団、赤団、の6色。
ちなみに生徒会メンバーでは、私が青、結さんはピンク、渚先輩は赤、菅原は黄色。
そういえば結さんは、ピンク喜んでたな…
私は何色でもよかったけど。
「「わぁ~~っ」」
皆がキラキラした瞳で自分サイズの団シャツを取りに、教卓を囲んだ。
先生はすでに青団のシャツを着ていて、気合いが伝わってくる。
シャツには猫の絵が描かれていて、いつかの日、渚先輩に言われた言葉を思い出してしまった。
『ココさんは、猫が似合うよ』
『猫のツンデレなとこ、可愛いからね』
…そんなの思い出さなくていいのに



