渚先輩、好きってなんでしょうか?





「__はい、こんなもんかな」



「みんな大丈夫そう?」




「「了解です!」」




…二人とも絶対半分くらい聞いてなかった



「…ココさんは大丈夫?」



私がぼーっとしていたからか、渚先輩が心配そうに私の顔を覗いた。



「あっ!ハチマキ頭につけてた~~!」



こんな変人ばかりの生徒会だけど、私は信頼している。




超バカだけどなぜか数字に強く、数学のテストが常に学校一の 菅原 海。




自分で言うのもなんだが、私は記憶力がよくて、一瞬見たり聞いたりするだけで記憶に残すことができる。




結さんは人を魅了する力があり、その上、思いやりもあるため、


過去に何かのスピーチをして、その場にいる全員を感動させ、泣かせてしまったのだとか。




そして渚先輩は、コツコツと努力を積み重ねる努力家であり、超真面目。



その上、だいたいなんでも仕事をこなしてしまうため、先生からも絶対的信頼を受けている。




…私はすごい人達に囲まれていると思う




だから、




「…大丈夫です」



「先輩こそ気合い入りすぎて、倒れないでくださいね」




いつもの張り合いが出てくると、皆は安心したようにフッと笑った。




「うん、大丈夫」



先輩はふにゃりと笑った。