渚先輩、好きってなんでしょうか?




「えへへ」



「今日も海くんが可愛かったの~~っ」



「はぁー……推しが尊いわ…」



_ガクッ



…椅子から落ちかけた



さっきまで真剣な顔をしていたのに、今はデレデレ?…ラブラブ?



よく分からないが、ニヤニヤしてなんだか楽しそう。




…私の心配を返してほしい



まぁ、いつものことだからなんとなく分かってたけど…



初めの悩み相談を今からしますって表情、どうにかならないかな…



「………」



ここからは、ほとんど無にになって聞き役になる。



「さっき廊下で会ったら、ふくかいちょーって…やばくない?!鼻血でそうだったわ…」



「…よかったですね」



いつもはすごく大人っぽいのに、菅原のことになると、オタクが発動してしまうらしい。



「あのベビーフェイスで話しかけるの反則だわっ…あらっ私の心臓ちゃんとある?!」



…推しって言ってたっけ?



私にはよく分からんが、とにかく推しらしい。



急にキャラが変わるから初めはびっくりしたけど、この結さんも面白いからまぁいいやって今は思う。



このことは渚先輩と菅原本人はきっと知らない。



「ふくかいちょーもゲームやりましょ!」



「きゃっ…あ、え、えぇ」



…結さん嬉しそう



「こーちゃんも!」



「…こーちゃんは遠慮します」


「え~」



「ちょっと図書室行ってきますね」



…私はこういうの苦手



何かのゲームとか皆で楽しむそういうの。



生徒会メンバーのことが嫌いとかそういうことではない。




…ただどう楽しんだらいいか、分からない