バサっという音と同時に私が深くかぶっていた布団が剥がされた。


布団をかぶっていたため感じられなかった朝の光が差し込んでくる。


「おはよう、お兄ちゃん。」

「ん、おはよう。羽衣。」



私の名前は葉山羽衣。今日から高校2年生になる。



朝が弱いのはずっと前からで、いつもお兄ちゃんに起こしてもらっている。



そろそろ自分で起きれるようにならなければ。




あと10分で家を出る時間だと気づき、私は急いで支度をした。