君はロックなんか聴かない

私は涙を流しながら教室に帰った。涙なんて誰にも見られたく無かったが堪えきれなかった。

「どうしたの?」須藤さんと青田さんだ、他の生徒も見てる気がする。

「メンバー募集の紙破られた」

「え誰に?」

「分からない、この前スタジオにいた人」

「何で?」

「軽音部に入らないのが気に入らないらしい」

「そんな事?どこのクラスだろう?今から私が話て来るよ」

「いい」私の心は折れていた。

「いいの?」

「うん」

私は荷物をまとめて教室を出た。まだ掃除と帰りの会があったが私は飛び出した。

自転車に乗り家に帰る。涙で視界が曇る。いつもよりスピードを出す。いつも音楽を聞いて楽しい帰り道だが今日は違う。何も考えられない。悲しい。

「おかえり」

私は返事もせず、部屋に入る。そのままベットに沈んだ。まだ涙は出る。

それからは覚えていない。何分たっただろう

「ひめ、大丈夫?学校途中で帰ったんだって?何かあったの?体調悪い?」母がドア越しに話す。

「ごめん、大丈夫」

「大丈夫なら途中で帰らないでしょ、何があったの?」

「ごめんなさい、学校で嫌なことがあって帰ってきちゃった、でももう大丈夫」

「大丈夫なの?あんまり心配させないで、心臓に悪いから、学校からの電話なんてびっくりしちゃうでしょ、明日からはちゃんと行けるの?」

「うん、大丈夫、明日からはちゃんと行ける」

「じゃあ夕飯作るからね」

「うん、ありがとう」