間が怖い。ドラムの白石さんに目で初めの合図を送る。チッチッチとスティックでカウントをとる。よし、私たちの宇宙を奏でる。始まればそんなに恐ろしいものではなかった。オーディエンスの表情もさほど気にはならず歌に集中できた。重なるカルテット。バンド演奏にのせる私の歌。何度も何度も練習してきたこのフレーズ、みんなどんな表情をしてるのだろう、後ろを振り向く余裕は無い。みんな緊張してると言っていたが目立つミスは無い。いい感じだ。弦からマイクから目をはなせない。自分はいったいどんな表情をしているのだろう。きっと可愛くないだろう。それだけはわかる。ただひたすらに、真剣に、無邪気のに我が子と向き合う。幸せはお預け。これが終わるまでは笑えない。
気がついたら、拍手が起きていた。
「ありがとうございました」
あっという間に一曲目が終わっていた。すかさず二曲目に入る。ギターのイントロもう震えはしない。何度も練習した間違えはしない。他の楽器も入ってくる。大丈夫きっとうまくいくはず。深い事は考え過ぎず、今やる事をしっかりこなす、それだけだリハーサル通りにやるだけ、ただそれだけ、私たちは轟音と共に走り抜けた。
「ありがとうございました」
頭を下げて、夢に見た、何度も妄想したステージを後にした。
気がついたら、拍手が起きていた。
「ありがとうございました」
あっという間に一曲目が終わっていた。すかさず二曲目に入る。ギターのイントロもう震えはしない。何度も練習した間違えはしない。他の楽器も入ってくる。大丈夫きっとうまくいくはず。深い事は考え過ぎず、今やる事をしっかりこなす、それだけだリハーサル通りにやるだけ、ただそれだけ、私たちは轟音と共に走り抜けた。
「ありがとうございました」
頭を下げて、夢に見た、何度も妄想したステージを後にした。



