「佳世ちゃんはさー、自分が可愛いって思わないの?」



「思うわけないじゃんっ!!」




この言葉に、俺はちょっと驚いた。


だって佳世ちゃん……かなりモテてるし。




「でも佳世ちゃんさ、2年になってから告白されたでしょ?」



「え?されてないよっ!!」




ブンブンと手を振りながら言う佳世ちゃんに、俺は目を見開いてしまった。




「でも、好きって言われたでしょ?」



「でもでも!あれって冗談じゃないの?」




真剣に言う佳世ちゃんに、告白した男たちが不憫に思えてきた。



この会話からもわかるけど……佳世ちゃんは凄い天然。



まあ、そこも可愛くて好きだけどね。



口を尖らせている佳世ちゃんに、ズズィッと近寄ってみる。




「何よっ」



「なんでもないよー。ただ、いつになったら許してくれるかなって」



「……?何を?」



「何って決まってんじゃんっ!!セック……痛っ」




音にするならスパーンと音がして頭を叩かれた。




「佳世の処女はあんたなんかにゃもったいないわよ」




いつも佳世ちゃんを守りにくる凌ちゃんに。