扉を開けた瞬間、話し声がピタリと止みクラスメイト全員の視線が私に集まる。 (来た瞬間、見なくてもいいじゃん。 まぁ、いつも通りか。) 自分の席へと向かい、鞄に入っている教科書などを机の中に入れる。 すると、いじめっ子グループのヒソヒソ声が聞こえてきた。 「うわぁ〜。来たよ。」 「マジ最悪なんだけど。」 「学校来なければいいのにね〜。」 何が面白いのか甲高い笑い声を上げる。