手首の傷を見ながら

“僕は何故生きる?”

生きたい

だから切るんだろ

何度も何度も

死ぬ勇気もないから

そうすることしかできなくて

また赤く滴る血を見つめて

綺麗とか汚いとか

何も思わない僕は

欠陥品だ


久しぶりに出た外は

残酷なほどに何も変わっていない

いつか僕が

「もういいや」と

投げ出したあの空は

「お前なんか知らねえよ」と

僕を上から見下ろす


いつか変わるのか

僕が期待するのをやめたこの世界は

誰もが望むユートピアになんてなるものか

なるわけねえだろ、こんな世界