いつか、さくらを片手に君に逢いに行くその日まで…

すると奏は、

「自分だけの綺麗な世界を見るんじゃないのかよ!こんなんじゃいつまでたっても見れねーよ。いつまで自分の殻に閉じこもってるんだ。いい加減でてこい!」

といい返した。

奏の言葉に口が出ない。
声が出ない。いい返せない。

奏の言うことが正しいってわかってる。自分が弱いだけだってわかってる。
それでも…それでも…。

唇の震えを噛み殺しながら、息をゆっくりと吸い、力を入れて

「私はきいていたい。 聞いているだけでいいんだ!!! バカ奏!!!」

と、奏に向かっていい返してしまった。

自分に対してイラついているのか、それとも奏に対してなのか、こんな簡単なことも分からない。

気づいたら、廊下をただひたすらに走っていた。