「晴葵さんちわすっ!!」
「晴葵さんおかえりなさいっ!!」
中に入れば四方八方から聞こえる声、といういより叫び声。
顔に傷があったり、髪を染めていたり、いかにもっている顔をしている人だったり。
それはそれはたくさんの人がいた。
そしてそのみんなは入ってきた晴葵に対してとても嬉しそうに挨拶をするものだから、どれだけ慕われているかが聞かなくても分かる。
「ただいま。ごめんな、今日お客さん来てるから、また今度な」
爽やかな笑顔を撒き散らせば、男といえどノックアウトのようで、ほんのり顔を染めた男の子たち声を揃えて返事をした。
そんな人たちにペコっと頭を下げてから先に進んでいってしまった晴葵を追いかける。
後ろをちらっと振り向くと、少し目を見開きながらもお辞儀をしてくれている姿が目に入った。
晴葵も今日会った時、驚いた顔をしていた。
なぜだろう、と疑問に思っていたけれど今ならその理由がわかる。
さっきも今も、みんなこの耳についているモノを見て驚いているのだろう。
”なんでお前がそれをつけているんだ”ってね。
