必ず守るから、だから、笑って



止まることを知らない涙を大馳さんの指がそっとすくってくれた。


「ほら、オムライス冷めちゃうよ?早く食べな」


相変わらず涙は止まらなかったけれど、大馳さんにもう一度お辞儀をしてスプーンを手にとる。



大馳さんは私の頭を2回撫でてから戻っていった。



その間、翠咲くんは何も言わず、不思議な表情すら浮かべず、こちらを見守るように見ていた。


私たちは黙々と食べ続けていた。


なにも詮索してこないことに疑問を抱きつつも、それはそれでありがたかった。



それから全てを綺麗に完食した私たちは、大馳さんにお礼を言ってお店を出た。



行きと同じ道を2人並んで歩いて行く。


行きと違うのは会話がないこと。



ただオムライスを食べたいだけだった翠咲くんには悪いことをしたと思っている。



だけど私の中で1つの仮説が立てられている。



それが合っているとするのならば今まで疑問に思っていたことの辻褄がすべて合う。