写真で見たのもすごく美味しそうだったけど、実物はもっと美味しそう。
「あ、蒼空。さっき何か言いかけてなかった?」
「ん、また今度言う。それより早く食おうぜ」
大したことじゃないのかな??
また話してくれるの待とう。
「ん、このチョコケーキ上手い」
「蒼空、甘いのダメだったんだね」
嫌いなものだったとしても蒼空の事がまた1つ知ることができて嬉しい。
「甘いのはマジでダメ。弟は大好きなんだけどな」
「蒼空、弟さんいたんだ?」
「弟っつても双子のな。性格真反対かも」
あれっ、でもうちの中学に陽名って苗字は蒼空しかいないような気がする。
「うち親離婚してるから、同じ中学には通ってねぇよ」
私が気になってることがわかったのかそう答えてくれた。
そっか…。
離れ離れなんだ…。
寂しくないのかな。
「別々に住んでるっつっても毎日連絡取り合ってるし、よく会ってるから。今度、希愛にも会わせたい」
嬉しい。
蒼空の家族に会わしてくれるんだ。
楽しみだな。
この約束を果たせないなんて思いもしなかった。
蒼空は何を言いかけたのか、それはずっと分からないまま。
