「とりあえず好きなの頼んで」
まだほんのり顔が赤いのを誤魔化すようにメニュー表を渡された。
受け取ったメニュー表を開くとその中はキラキラと輝いているように見えた。
「うわぁ、美味しそう!」
こう見えて甘いものが大好きな私。
メニューに載ってる写真はどれも素敵で美味しそう。
苺がたっぷり乗ったパフェや生クリームたっぷりのパンケーキ、ぶどうのアイスに、桃のショートケーキ。
他では見たことの無いメニューがたくさんあった。
「これ全部大馳さんが作ってるの?」
「そう。迷うだろ?ゆっくり選べよ」
頬杖をつきながら優しい顔をして私を見つめるその瞳に吸い込まれそうになる。
蒼空ってクールとか無愛想とか言われてるけど、意外と表情はコロコロ変わるし、今みたいに優しい顔をするし、よく笑う。
みんなが知らない顔を私が独り占めしてると思うと申し訳ないと思う反面、どこかで嬉しいとも思う。
「蒼空、希愛ちゃん。ご注文は?」
「俺、ブラックコーヒー」
「えっと、このマスカットタルトをお願いします」
「りょーかい。ちょっと待っててな」
