さっきよりほんの少しだけ殺気を込めて睨む。
3人は少し怖気付いたようで顔が青ざめていた。
なーんだ、そんなもんか。
やっぱり体鍛えてるってだけで、大したことなさそうだな。
久しぶりに楽しめると思ったけど、残念。
「お、お前ら、女になんてビビってんじゃねぇよ。早くやっちまおうぜ」
"女になんて"
この世界なら特に、言われることが多い。
確かに私より、朔や景耶の方がパワーはあるし、
夕紫と南都の方がスピードがある。
どこの族をみても総長は大概男だし、私も舐められたくないから、女だと分からないようにフードを被って、声を低くしている。
いや、正確にはなんと思われようとどうでもいいのだけど、私の仲間たちが悪く言われるのが嫌なんだ。
"女なんかについていってる"
"女に勝てない奴ら"
みんなも気にしてないみたいだけど、私が嫌だから、って言ったらすごくいい笑顔で了承してくれた。
