必ず守るから、だから、笑って



聞きたいことはたくさんあった。


だけどなにから聞いていいかも分からないし、みんな洛さんとやらにしか注目してなかったから言葉を発せずにいた。



「おう。久しぶり。コイツ拾ったから、仲間にしてやって」



「洛さんの頼みなら喜んで!!」



この人いったい何者……。



「詳しいことはあついらに聞きな」



そう言い、私の背中をポンっと押し出した。


目の前にはたくさんの人。


私の事を知ってる人なんて誰1人いるはずないのに、笑顔で歓迎してくれていた。



「じゃあな、また来るわ」


そう言った洛さんの背中はとても大きくて、パパを思い出させた。


あざっした!と周りの子達が深々と頭を下げていたから、私も、拾ってくれてありがとうございました、という気持ちを込めて精一杯お辞儀をした。



「なぁ、お前名前は?俺は迅水朔(はやみ さく)」