「希愛」


「…ん?」



「いや、なんか名前呼びたくて」



どこか照れたように笑う陽名が可愛くて、自然と口角が上がった。



「…わら、った…」


へっ?


笑った?



「今日、俺幸せすぎてバチあたりそう。」



「私も、蒼空って呼んでもいい?」



おそるおそる聞くと、蒼空はとても幸せそうに笑っていたから、私も自然と笑顔が零れ落ちた。



蒼空の耳にあるとても綺麗なターコイズブルー色のピアスまでもがキラキラと輝いて見えた。