必ず守るから、だから、笑って



本当に大事な用事なんだ。


そしてそれは私が1人でないと意味がない。



ただ、寝不足な上に体調不良が重なったこのタイミングなのは運がないとしか言いようがない。


……いや、これも計算のうちか。



はぁっ、はぁっ…。



いつもより息が上がるのが早い。


熱もさっきより上がっている気がする。



でもちゃんと“家の前”まで辿りついた。



「……やぁ、久しぶりだねぇ、水蝶さん?」



家の前に新堂が現れるのは知っていた。



……というか、校門から見張られていた。



ね?本当に大事な用事でしょう?



「会える日を心待ちにしてたよ、“新堂”」



「はははっ。奇遇だね。僕もだよ」



「まさかこんな場所で殺る気?」



「まさか。こんな演出のないところで殺る訳ないってら分かっているだろう?」



その憎たらしい笑顔はあの時と全く変わっていなかった。