必ず守るから、だから、笑って



「希愛、送るよ」


「晴葵ありがとう。じゃあ、お願いしようかな」



「鞄は僕が持つからねっ!」


「ありがとう、いっくん。今日はお世話になりっぱなしだね」



「希愛はもっと迷惑かけろよ」



病人だからかな。


いつもよりみんなが気遣ってくれている。



「ありがとう、みんな」


そしてみんなに支えられながら校門に向かって歩いていく。


その時、ふと気づいてしまった。



「……あ、ごめん、みんな。私行くとこあったの忘れてたや。ここで別れてもいいかな」



「熱あるのにまた今度じゃダメなのー?」



「うん、大事な用事なの」



「じゃあ、俺も着いて行くよ。心配だし」



「ごめんね、ほんとに大事な用事なの。じゃあね!」



そう言い残し、少しフラつく体に気が付かないフリをしながら全速力で走る。


だって追いつかれてしまったら無理矢理でも着いてくるはずだから。