「ひめ、大丈夫?すごいうなされてたよ」
「……うん、ごめん。大丈夫」
未だに頭がぼーっとしていて、現実夢の境目がぼんやりしている気分になる。
それでも私の周りに蒼空の姿はなくて。
あの光景が夢だということが嫌でも分かる。
夢の中の蒼空はどこか冷たい気がした。
それが答えだと思った。
蒼空は天国で私を恨んでいるんだろう。
たとえ周りがどれだけ許してくれたとしても、私はこの重みを背負って生きていかなければいけないのだ。
最近、幸せに浸りすぎて勘違いしてしまっていたのかもしれない。
私はもう後戻りはできない。
大きく深呼吸をすれば嫌でも香る消毒の匂い。
……苦手だ。
白い清潔なベッドのシーツをぎゅっと握る。
そんな時周りから視線を感じ、はっと顔を上げる。
…あ、そうか。
ここ保健室、だよね。
あのまま寝ちゃった私を春葵が連れてきてくれたのかな。
