シトラス系?っていうのかな。
とても爽やかで晴葵らしい香り。
それに落ち着いてきてしまって、眠気が襲ってきた。
だめ。
こんな重い私を運んでくれているのに寝るなんて最低すぎる。
だけど、寝不足な上に水を被ったせいか、頭がボーっとする。
瞼が閉じていくのに精いっぱい反抗しようとするけれど、私の体は言うことを聞かなくて。
「は、る……。ごめ、ねそ……」
「ん。おやすみ」
夢の中へと入る瞬間、なんだか頬に温かいものが触れた気がした。
……あれ、ここはどこだろう。
なんだかふわふわしてる感覚。
ん?
誰かいるみたい。
あの後ろ姿、間違いない。
蒼空っ!!
…あれ、声がでない。
どうして?
待って、蒼空っ!
「……、の…」
待って、お願い、行かないで。
そっちに行っちゃやだよ。
「の、……あ…のあ」
お願い、気づいて。
もう、どこにも行かないで。
蒼空っ…!!
「希愛っ!!!」
はっ。
夢……??
