「……希愛」
「ん?」
「あの、さ。嫌な気持ちになったら申し訳ないんだけど、まだ残ってる生徒結構いるし、言っとく」
「うん?」
「……下着、透けてる」
「うん!??」
あちゃー、水被ったせいか。
なんで気づかなかったんだろう!?
しかもよりによって今日は水色にレースが施されているもの。
って、これ晴葵に見られてたの!?
恥ずかしすぎる……。
「だから、さ。希愛」
フワッ
「こうやって連れて行かせてね」
ん!?
地面に足をついて歩いていたはずの私の体はいつも間にか、地から足を離していて。
気がつけば目の前には晴葵の顔。
そう、いわゆるお姫様抱っこというやつ。
「ま、待って。私重いし、走って行くから大丈夫だよ!?」
それにこれはこれで恥ずかしいし……。
「なに言ってんの、軽すぎるくらいだよ。ちゃんと食べてる?それに、そこらへんの奴に捕まったらどーんすんの」
うっ。
それは死人が出かねない。
羞恥心で手加減の保証ができなさそうだ。
「ね、だから、大人しく俺に連れていかれて」
「うぅ。分かった。お願いします」
それでも周りの人にこの状況が見られているのだと思うと、どうしても恥ずかしい。
だから顔を隠すように晴葵の胸に顔をうずめることにした。
晴葵、いい匂いするなぁ。
